mineoによる通信の最適化及びSSL(https)通信における帯域制御疑惑について

4月末に突如として発覚した格安SIM（MVNO）のmineoによる通信の最適化問題。

実はこれ自体は、規約にも書かれており、完全に問題がないとは言えませんが、一応はセーフとも捉えられるようになっています。

しかし、それが何故今回こんなにもネット上に広まり、炎上してしまったのでしょうか？

mineoは過去にユーザーからの最適化の質問に対して、

mineo 規約上は、「通信の最適化」を行う旨、記載されているが、「実際には実施していないし、する予定もない」

という風に答えていたということがネット上で散見されます。

ところが、今回何の予告もなしに突然実施されたこと、そして、そのことに対してファンファースト、共創を掲げるmineoが何のコメントも発表しないことがより自体を炎上させ、悪化させているように思われます。

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【mineoスタッフからのお返事お休み日程】

4月28日（土）～　5月1日（火）
5月3日（木）～　5月6日（日）
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mineoスタッフさんは上記日程で返事が出来ない旨を告知されておりますが、問題が明るみになったのが27日のようなので、少なくとも5月2日には何らかのコメントを発表できる状態であったと考えられるはずです。

しかし、mineo公式ホームページにも、Twitterのmineoサポートアカウントからも何の発表もありませんでした。

Twitterアカウントからは、輻輳時は最適化を行っていますという突然のツイートがあり、それがさらに悪い印象をつけてしまった可能性もあります。

ここでユーザーの人たちは、mineoに対して不信感が強く生まれてしまったと考えられます。

ご連絡恐れ入ります。mineoサービスにおきましては、約款や提供条件に基づきふくそう時には通信の最適化を実施しております。ご理解いただけますようお願い申し上げます。
— mineoサポート (@mineosupport) 2018年5月2日

さらにこの通信の最適化で、より大きな問題となったのは、通信の最適化をユーザー側でオフ出来ず、強制的にオンの状態を強要されるという点がさらにユーザーからの非難の声を大きくする要因になります。

ちなみにこのサイトを利用することで、通信の最適化が行われているかどうかの判別ができます。

通信の最低^H^H最適化の確認

そしてさらにそれに追い打ちを掛けるように、通信の最適化よりもたちの悪い疑惑が生まれます。

それはSSL通信における帯域の制御です。

単純にいうと秘匿性の高い通信においては通信事業者が中身を確認できないので、通信できる速度を一律で締め上げてしまおうということになります。

これをmineo側が意図的に行っているのではないかという疑惑が今起こっています。

こちらについては、ひろみちゅ先生こと高木浩光氏もTwitterでこう発言されております。

これはひどい。安全確保のためのHTTPS通信を差別的に極端な速度制限するとは。国民をHTTPへ逆戻りさせ、サイバー弱体化を企図する、日本国に対する攻撃ではないか。こんなものを許してはならない。通信の秘密侵害罪で告訴し、反社会勢力は社会から早期に排除せよ。https://t.co/wP97gKeESj
— Hiromitsu Takagi (@HiromitsuTakagi) 2018年5月2日